(1)地域の概要
秋田県美郷町は,平成16年11月,千畑町・六郷町・仙南村の三町村の合併により誕生した。秋田県の南部,穀倉地帯として知られる仙北平野南東部に位置し,東は奥羽山脈を境に岩手県,南は横手市,北・西は大仙市にそれぞれ接している。
奥羽山脈真昼岳(1,060m)の西麓に広がる標高30m〜100mの扇状地帯で,奥羽山脈を源として西流する丸子川,真昼川,また町内を縦断する田沢疎水によって豊かな水田が広がっている。町内各地に大小60カ所を超える湧水群が見られ,六郷地区に伝わる小正月行事「竹うち」,仙南地区にある「後三年合戦」の史跡,千畑地区の「ラベンダー園」などの伝統行事や名所がある。
(2)学校の概要
当校は六郷・千畑・仙南中の3中学校の統合校として平成24年4月に統合し,恵まれた自然環境と整えられた教育環境の中で,職員生徒一致協力,全校あげて美郷中学校の新たな校風と伝統づくりに励んでいる。
校地は21,067uの面積と自然環境に恵まれ,地域の教育に対する理解の深さと,期待の大きさは,施設設備の充実となって現れている。
(3)生徒の実態 New!
生徒数は1年生111,2年生129名,3年生138名 計378名
(令和 6年 4月 18日現在)
学校から最も遠距離通学の生徒は約9.5q。スクールバス利用者が全体の35%を占めている。生徒は,明るく素直で,日常の挨拶や対応はきちんとしており,学習や部活動に前向きに取り組み,勤労を好み協調性に富む生徒が多いという特色がある。一方で,粘り強く考えたり創意工夫したりする面が弱く,自主性の伸長や表現力の育成が課題となっている。対外的に問題となるような生徒の非行は少ないものの,心の悩みを抱えやすい時期であり,細やかな観察や指導が欠かせない状況にもある。
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